禁断の不倫小説? 殺人事件推理小説? いえいえどちらでもない、新鮮な感覚をたのしめる、森博嗣さん(としては異色)の本。各章の頭に、何の説明もなく谷崎潤一郎の『細雪』の一部分が掲げられているのは谷崎没後50年(2015年)記念出版だから、と説明があるだけ。そのイメージに左右されつつ読むのも、おつな趣向になっている。
ただいまテスト中
はかり知れない色の重なりを感じさせる人がいる。私には表面をけずったときに現れる色があるか。
『うたうかたつむり』野田沙織詩集あとがき
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