朽ちないサクラ(徳間文庫)

今(平成30年)読んでハズレのない、すこぶる面白い警察小説を書く一人に違いない。タイトルを目にしたときからずっとサクラが気になったまま読み進めても、一向にサクラは登場しないんだけれど、最後にストンと胸に落ちる。今作もハッピーエンドではないが、重いテーマの余韻とともに仄かにさわやかな風が吹き込む・・・そんな佳作。

 

内容紹介

警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。新聞記者の親友に裏切られた……口止めした泉(いずみ)は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体で発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた。(解説:村上貴史)

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