社会は変えられる 世界が憧れる日本へ

現役官僚として内閣官房にいる著者の、力強い提言の書、であるまえに、行政府のリアルな矛盾を体験にもとづいて描き出したノンフィクションとして一読の要あり。東日本大震災が発生した際の福島県被災者支援をめぐる、お役所仕事の限界・越権騒ぎ・苦肉の策などは生々しい。日本の行政府の未来のありかたを考える参考に。ただし、個別の取り組み・提言になるほどと頷きつつも、そこに確たる政治理念の香りを感じなかったなあ。

 

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