子規は何を葬ったのか―空白の俳句史百年

子規によって月並み俳句と断じられた、幕末期100年の空白はほんとうにどうしようもない句作ばっかりだったのか。著者の探究心に火を付けたのは、1冊の古書『近代俳句のあけぼの』(市川一男著)との出会いだった。わたしは、その出会いにこそ感動するなあ。やっぱり古書店めぐりはいいなあ。

 

付けたりで申し訳ないが、子規を生んだ愛媛松山の俳句の土壌(幕末の長州征伐が関係してる)と、彼と伊藤松宇の出会いの効をくわしく紹介している点が子規を(もちあげすぎず)正当に評価しているといえる。

 

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