昨日星を探した言い訳

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陳腐な語彙のならんだ文章にはこれといった味わいもなく、一見、ありふれた学園小説みたいなのに、何故か先を読みたくなる不思議な魔力(?)があるらしい。実のところは、緑の眼をもった人びとなど決してフツーでない要素が空気の如く散りばめられているし、何よりタイトルも各部サブタイトルも始まる前から謎ありげに読者を挑発している。小技が効いていて、なおかつ、過去と現在を行き来する構成力が凄いのに知らん顔してフツーを装った作風は、案外きらいじゃない。真に、青春を、人生の青春を問うていると感じる。

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