現実宿り

ふしぎな気分のまま先へ先へと読まずにおれなくなる文章。小説か? 

ふと丸山健二の文章を思い起こした。全然違うんだけど。作者の思いがやけに強烈な印象を発し続けているところが似ているのか。

内容紹介(抜粋)

著者が初めて「自分ではないものに、書かされてしまった」と語る、新境地の書き下ろし長編小説。

雨宿りって不思議な言葉だなと思っていて、英語だとShelter from the rainなのでしょうが、日本語の雨宿りはただの避難所というわけではなく、それまで自分の体を撃っていた雨が軒先の下に入った途端、暖かい水の壁みたいに感じられたりして、雨に対する感覚が変幻する。
……

雨宿りから着想して「現実宿り」という造語をつくりました
坂口恭平

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