テーマそのものには興味ないが、といっては著者に失礼かもしれんのに、言っちゃおう、そのまま。
ことの舞台が津軽だったから起こった事案なのだ。東京なら無かった。方言の威力だ。てことは、様々な分野において、標準語ベースでなく、強烈な(というのは言い過ぎ?)方言を用いて調査や論述が行われていけば、いわゆるその道の常識を破壊するナニカが見いだされるかもしれない、ということじゃないのか。何だか愉しくなってくる。
さて一応、本書の端緒だけメモしておく。著者の云く、
「健診で 母親 が方言を話しているのに、本人が方言 を話さないと自閉傾向がある。方言の使用不使用で自閉症を見分けることができる」という妻の主張、これ は困ります。大学で発達障害の講義を受け持つ私としては、・・・こんな発端から始まった自閉症研究のおはなしだ。