昨日読んだ『身体知性』に再々採り上げられている本の一冊がこれ。武術にはまったライターさんの小児体験におどろいた。正確には、ほんとに小学一年生かっていう感性と、それをありありと覚えている記憶力にびっくらこいたあ。
小学生に入学してすぐ、「小さく前へならえ」と「よく考えてからものをいいなさい」の意味するところがわからなかったという。小学校にあがるまでの体験すべてがのっぺりと「幼さ」として括られてしまった気がした、とも。
おもうに、その年齢で身体性にまつわる西洋式概念とそれにもとづく教育に違和感をもったのだろう、この天才は。そんな天賦の才ある人がおとなになって纏めた文章の目次がまた、みただけでわくわくもの。
【目次】
第1章 「小さく前へならえ」で私たちが失ったもの
第2章 渾身のパンチより強い、手応えのないパンチ
第3章 「基本」とは何か
第4章 動かすのではなく、ただ動く
第5章 感覚こそが知性である