ネット連載小説作家・山路こいしの本格ミステリー・サスペンス。イギリスの閑静な住宅地を舞台にし、クラッシック音楽の数々をも楽しませんとする作品。
彼が参加している小説投稿サイトの登録者数は110万人を超える。
まあ大方は似たり寄ったりの素人趣味な感じを否めないが、かれはたまたまネットデビューしただけの本物かもしれない。おっと、たまたまなんて言ってはいけないようだ。ネット連載ならではの、リアルタイムの読者反応がかれの才能を後押しした可能性も。
人物のしぐさの描写や基本的設定には、読ませる力がある。
ただ、連載小説の宿命なのか、いろんな要素を盛り込みすぎた感もある。これは好みの問題かなあ。