地球人はみな火星人の子孫という可能性がある。そんな大真面目な科学的知見にふれるだけでも読む価値がある。
原題でも for People in a Hurry とあるから世界中の忙しすぎる人に読んで欲しいと思って書かれたことは確かだ。米国の超有名、天体物理学者はあす(10月5日)満60歳の誕生日。本書はおとななら宇宙的視野を持てよ、と示唆してるのだが、単なる喩えじゃないし、人間はちっぽけな存在だと諦観させたいだけでもない。物質がこの宇宙にあるのは、(反物質との)不釣り合いのおかげという真実、あるいは宇宙はロマンを与える以上に、冷たく孤独で危険に満ちた場所という真実に目覚めさせる力を有している。etc.たのしい!