モダニズム詩集〈1〉 (現代詩文庫・特集版)

ひょっとして左川ちかさんの詩があるかな・・・と思えば、在り!

悪い癖で、最近読んだ最新詩集(新編左川ちか詩集「幻の家」)と比べて誤植さがし。・・・の前に、やっぱり旧仮名遣いがいいなあと思う。特に「ゐる」とか。

改行位置の差や、漢字とかなの差はありすぎだったが、あきらかに新編のほうの誤植を発見。「海泡石」と題した詩にででくる"vetilator(ベンチレーター)"は"n"が抜けている。あらら。版の新旧と誤字誤植の有無は関係ないのね。

 

さて、ほんとうに読みたいのは、掲載されてる解題で、昭和3年刊行の雑誌「詩と詩論」(のちに「文学」と改称)のコンセプトや変遷のこと。詩はいわゆるポエムを意味しない、なんて言説が綴られていてチンプンカンプンながら、当時の詩壇改革論者たちの熱気だけは伝わる。わからないながらも詩は愉しいが、詩論はわからないまま過ぎていく感じ。

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