オールドレンズの神のもとで

堀江敏幸さんの短編小説集。実にいろんな顔を持っている方と感じ入る。誰にでもあるような日常の一コマに、人それぞれの過去を絡ませて味のある作風かと思えば、後頭部に四角い穴が空いている一族などというSFチックでなおかつ主義主張の臭いがする佳作まで多彩なり。登場人物の名前にもそれなりの意味づけがあるのだろうが、七本樫(ななほんがし)さんて苗字などは実在モデルでもあるのだろうか。

 

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