ふしぎなふしぎな子どもの物語―なぜ成長を描かなくなったのか?(光文社新書)

昭和には、大人になれない子どもを問題視してクローズアップした時期があった。平成になってからは、大人になることの意味が問い直されてきた。さらには、なぜ大人にならなければいけないのか、と開き直る生き方さえある。おもしろいのは、アニメでいかに表現されているかを、男の子編・女の子編と分けて分析していること。さらに象徴的なのは、アニメ「世界名作劇場」ヒットとその終焉。盛衰のそれぞれの意味が「あるべき子どもの成長」とか「家族像の理想・虚構」を軸に見るとすっきりする。

 

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