政治について考える時、いまの日本で問題なのは下、と断じる哲学者(らしくない哲学者)適菜収の著。下とは橋下(維新の会)と橋下的思考のこと。橋下ギライには楽しく読めるだろう。わたしはその部類ではないが、元大阪府民として、かれの言動には「?」のつくことが多々あるので文体に目をつむりながら読めた。
なかでも読む価値を見いだしたのは、ポピュリズムについてくわしい学者・薬師院仁志との対談(のなかの薬師院さんの発言、表現部分)。
たとえば、・・・
発想が博打
皆、ダイエット食品を選ぶような感覚で、投票している。痩せなかったら、別のにしようと。
知識を私物化せずに分け与えるのが、エリートの役割。