ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

掲載の写真は、店頭の帯付き状態。この写真のインパクトは、著者内田良さん(准教授)が金髪だってところだろ。本人のいわく、「大学は自由の象徴」(ラジオ出演で言ってた)。パフォーマンス先生はメディア使いがうまいんだ。

 

本書は冒頭でまず、学校部活動の苦悩コメントがいくつか紹介されるが、それらはみんな顧問の先生の言葉なんだよ、と明かされる。実にうまい構成だよ。

 

些細なことだけど、わたしからは苦言を2つ。

(1)エビデンスという言葉が使われているが、「エビデンス(科学的根拠)」なんて書き方をするくらいなら、はなから「科学的根拠」と言えよ。医学などの業界用語を近頃、教育論に依用しはじめているが、そんなところで学者風を吹かすのはいかがなものか。

(2)わが国の教育現場は課題山積だが、その説明として、「ネコの手ならぬ、タコの足を5,6本借りたい状況」と語るのはわかりづらいよ。タコの足借りたい、の句はちまたに散見されるが、それを5、6本とは。

(※ほんとにささいですんまへん。)

出版社からのコメント

部活動問題を世に広く問い、一大議論を巻き起こしている著者が、数年間のエビデンス分析から部活動に潜む矛盾と社会構造を鋭く示す。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。