今頃ようやく沖縄返還の舞台裏が見えてきた。まずその意味を確と受け止めたい。
一外交官の努力なんてものは、いうなれば公文書公開というハードルを越えなければ封印され続けていくのだ。そうした点から考えると、2010年の民主党政権時に岡田克也外務大臣の指示で行われた「いわゆる「密約」問題に関する調査」のおかげで千葉一夫氏の功績が日の目を見ることとなったのだ。
今、日本の政局は総選挙モードで揺れているが、自民党による政権支配の暗部について認識をあらたにしておく必要がある。もちろん、秘匿されつづけたほうがよかったとの後悔を多くの人にもたらす事案もあるかもしれないが、それでも国民主権の名の下に明らかにすべきことは多々あるにちがいない。