歌仙はすごい 言葉がひらく「座」の世界(中公新書)

作家、歌人俳人の3人でする歌仙。その凄さは、後日あらためて行われた座談のさまを文章に起こしていただいたおかげで露わに。すごいわ、ほんまに。文芸の知識量、蓄積力、想像力すごい人があつまるから相乗効果でおそろしきほどドラマチックに。

でもほんとうに知るべきところは、3者3様の持つすごさじゃないらしい、と長谷川櫂さんのあとがきを拝して感得。3人がそれぞれの「私」を捨てて潔く次々と別の人間を演じてみせる演劇変身力(そんなことばはわたしの造語だけど)であって、そこに未聞の宴が生まれるのだ。

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