大衆の反逆 (白水Uブックス) 新書

NHK教育TV100分で名著でやっていたのが面白そうで(昨日で終わったらしい)読んでみた。100年ほど昔の著なのに、政治について考える時ちっとも古くない。

この版は「フランス人のための序文」が添えられた、フランス語版の翻訳。フランス革命のあとにもたらされた、大衆が産んだ独裁社会という暗黒の歴史をベースに構築されたのだろう。被支配者であった大衆が反旗をひるがえした時、大衆のおろかさが社会を不幸にする危険を大きく孕んでいる。それは、現代に引き継がれてしまっている。大衆はどこへ向かうべきなのか、いまのわれわれの切実な問題がここにある。

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