隈研吾という身体 ―自らを語る (建築・都市レビュー叢書)

「建築・都市レビュー叢書」だって。とてもマニアックな観がある。シリーズ化できるくらい現代建築を語れるってことらしい。少年時代に大阪万博を経験したかれは当時すでに、丹下健三黒川紀章の作品に冷めた視線を送っていた建築少年だ。本書は当然のごとく建築業界常套っぽいカタカナタームばりばりで意味不明な文章が多いが、2020東京オリンピック会場プランをめぐり、その名を知らしめた隈さんの本当の天才ぶりあるいは奇抜さが垣間見れるのですいすい(不明箇所をスルーしつつ)読める。

 

ただ難をいえば、建築を語るのに 田舎を疎外するなよな。(本のなかでは地方の建築物にも触れてるけど、西洋建築は都会化のためにあるのか。)

 

追記。著者の大津若果さん、名前を「みずか」って読ませるのはどんな由来があるんだろ。

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