戦争と図書館

英国にとってマイナーな言語日本語を使う戦時敵国だったからこそ、日本語文献が収集研究され来っていた。その歴史をひもといた著者はケンブリッジ大学図書館日本部長としての経験を最大限に生かしたといえる。

この人の他の著作がまた興味をそそる。

『破天荒明治留学生列伝』『ケンブリッジ大学秘蔵明治古写真』『ロンドン日本人村を作った男』などなど多数。

 

ところで、すごい内容とともに気になったのは、タイトルのフォント。どうしても「と」の字だけが行書っぽい字体にされたのかなあ・・・なんて些末なこと。

内容(「BOOK」データベースより)

第二次世界大戦で戦火を交えた英国と日本。その不幸な出来事の結果として英国の近代日本語コレクションは戦後急速に成長し、英国図書館、ロンドン大学東洋アフリカ学院図書館、ケンブリッジ大学図書館そしてオックスフォード大学ボードリアン日本研究図書館が所蔵する四大日本語コレクションが築かれることとなる。敵国語としての日本語教育や敵国財産として接収された日本語書籍によって支えられた日本研究の発展を、戦争とのかかわりから読み解く。

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