45の「死に方のシナリオ」を科学で読み解く、世にも不謹慎で真面目な思考実験。
(と本の帯にある。)
たとえば、飛行機の窓が割れたら?
ブラックホールに身を投げたら?
雷に打たれたら?
人混みで将棋倒しに巻き込まれたら?
●●に閉じ込められたら?
などなど。この本は、さまざまな死に方の、死に行くさまを想像逞しく科学的に詳述しているのだが、実際に不幸な死に方をした人の遺族などが目にしたら、どんな思いで読むだろう、と考えずにはいられなかった。本書を読むにはTPOを弁えた方が良い。
なお、作者の一人ポール・ドハティーは刊行直後に亡くなっている。これまた記述してよいものか悩ましいが、皮肉な巡り合わせだと訳者は綴っている。