美術の力

クリスチャンの眼差しで見つめたイスラエルの美術巡礼がメイン。くわえて一見無関係のような死刑囚の絵画作品にも宗教画のにおいを嗅ぎつけている。

 

仏教徒としては、あまりに偏った作品紹介の感は否めず、また美術の原点を宗教に見出すとらえ方はもっともではあるものの一面的な気がする。しかし、本のつくりとしては上出来だと思う。新書版にして上質の紙に極彩色の絵画をふんだんに散りばめてあるのは、ページをくるのが実にここちよい。

 

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