ノーベル賞作家 ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオが映画への愛を語るとき、そこには芸術家としてのかれのまなざし・信念・思い入れ・探究心が映し出されている。
圧巻は盲人のための映画発明を夢見る件(くだり)。
それにしてもヨーロッパの映画がずらりと(たぶんほとんどそうだと思う)登場するのに、ちっとも知らないわたしは映画を語る資格がないなと哀しくなる。
『水をかけられた撒水人』
『オイディプス王』
『ロイドの化物退治』
『裁かるるジャンヌ』
『極北のナヌーク』
これらはほんの一部だが、タイトルすら聞いた記憶が無いとは。