已己巳己/愛媛新聞コラム(地軸)から(2021/09/18)

「已己巳己」(いこみき)。こんな言葉があるのだね。意味は、(已・己・巳と、それぞれの字形が似ているところから)互いに似ているものをたとえていう語。自民党総裁選の4候補者という話題にひっかけての書き出し。そんでもって、おはなしの締めくくりがこれまたほんとよく出来ている。

「己己己己」。今度は同じ漢字ばかり並べてみた。意味は、見渡せど「おのれ」ばかりの選良のたとえ、とでもしておこうか。

称賛しておきながらではあるが、あえて不満(というか期待するところ)を付すなら、読みにも工夫が欲しい。それに「選良」(代議士、エリート)という表記は皮肉が露骨なわりに、知らない人には理解してもらえない。「己己己己」の読みを「コキコッコ」(俗には「コケコッコー」)とでもして、意味は「縄張りを主張して鳴き騒ぐ輩」なんてのはどうだろ。(鶏が一斉に鳴く習性との研究報告がある。)尤も雌鶏はコケコッコーじゃないが、その辺は男女共同参画ということで。


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