生(いきる)[命四部作第三幕](新潮文庫)

扉をめくると「故・東由多加に捧げる」とあり、次の前付けにはパウル・ツェランの詩の一節が掲げられている。それだけで、充分に重い。

この人たちのような凄まじき半生を背負っていないと、文学に生きられないのかと考えただけで息苦しい。わたしは、この流れでゆくと、パウル・ツェランの詩集をよまなばならんのか、心の準備がいる。

 

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