石ノ森章太郎論

まるで三島由紀夫を論じるのと同じまなざしで石ノ森章太郎の作品とメッセージ性を丹念に読み解いている。これまでサイボーグ009の作家として称え、そり以降凋落したかのごとくに見られてきた石ノ森の評価に異議を唱えただけでなく、まんがの可能性にあらたな息吹をあたえたようにも感じる好著。

 

つかみどころのない作品群。そんな批評しかできなかった大勢の評論家の無能さがまんがの可能性を縛っているのかもしれない。

 

わたしが一番好きな作品は佐武と市捕物控

 

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