ヘマな奴ほど名を残す―エラーと間違いの人類史

間違いを犯す人間を絶対肯定してみせる楽天家の珍説本(?)かとおもわせる書きぶりながら、最後に待ち受けるのは怖い未来図だった。人類がしでかしてから気づいた最大の間違いはインターネット・ミームに歴史の主役を明け渡してしまうことなんだ。

著者紹介はイタリア人ジャーナリストの肩書きだけじゃ不足だろう。宇宙物理学や生物学進化論を駆使してると思いきや、聖書や古今の文学やら雑学までもちだしての混淆で、たのしく読ませる売れっ子雑誌編集人。おそらく訳者(泉典子さん)の手腕も大きいと推察中。

 

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