我が望―少年 南原繁

「我が望」。それは9歳の少年、南原繁明治32年に高等小学校進学に際して、父宛に覚悟を書いて送った一文の題だ。その一文とは、
私ハ今ヨリ進ミテ高等小学校卒業シ身体ヲ強壮ニシ他国ニ渡リ学ヲ修メ教育ノ法ヲ進歩セシメ以テ国益ヲ広メン事ヲ望ム
南原繁

明治・大正期の秀才少年らの、才能はもとより大志とか努力とか根性とかに今更ながら恐れ入りました。人間の出来が違いすぎる。ちなみにこの少年は後に東大総長となり、太平洋戦争の早期終結に尽力する(らしい)。

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