もっともらしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2021年3月号/らしさについて考える④)
みごとに予想を裏切られた♪ タイトルも、切り口も、そして何より結末も。もっともらしさの代表格として標的にされたのは「神」の「もっともらしさ」だった。まず、ここでギョッとしたのは神の存在そのものを論じ出すのかと見えたからだ…
みごとに予想を裏切られた♪ タイトルも、切り口も、そして何より結末も。もっともらしさの代表格として標的にされたのは「神」の「もっともらしさ」だった。まず、ここでギョッとしたのは神の存在そのものを論じ出すのかと見えたからだ…
期待はずれの「子どもらしさ」考だった。(期待値が高すぎたに違いないので筆者の責任ではない。)予想通り「七歳までは神の子」説を持ち出して、伝統あるいは近代の俗説かと述べておられるのは自然の展開だろう。宮本常一さんが書いた「…
前号で「らしさ」シリーズの端緒を飾った「女らしさ」につづくのはやっぱり「男らしさ」だ。そこは読み通りだったが、予想通りの展開のあとの待っていたのは、ほんに今どきの「男らしさ」を問う素晴らしい提言としての一品だった。 そも…