「おばさん」がいっぱい(執筆)三辺律子(『図書』岩波書店定期購読誌2021年4月号/本をひらいた時)
そんなこと考えたこと無かった。少し前の時代、英米文学に登場するタフで魅力的な「おばさん」たちの、秘密! なにゆえに若い女性でなかったのか? 最近映画化された(?)チャールズ・ディケンズ作『デイヴィッド・コパフィールド』(…
そんなこと考えたこと無かった。少し前の時代、英米文学に登場するタフで魅力的な「おばさん」たちの、秘密! なにゆえに若い女性でなかったのか? 最近映画化された(?)チャールズ・ディケンズ作『デイヴィッド・コパフィールド』(…
敬慕する小川洋子さんの短編小説に登場する一冊。掲げた写真(左)は文中描写にもとづいてわたしが作ったイメージ画像だから、書店サイトで検索しても存在しない。というのも、この短篇集の冒頭をかざるのがクラフト・エヴィング商會さん…
おおっ、今日の新聞書評欄で唯一気になった本は末國善己さんが評者となっている! おとといの『新選組の料理人』で解説を書いていた方。機縁にこころが騒ぐ。 コロナ禍の今に相応しい医療ミステリーらしい。科学の二面性、幸不幸のどち…
美術作家永井宏さん没後10年になるのを前に纏められた、永井宏の言葉集。線画(といっていいのか知らないけど)も文章も脱力感の多い印象を放っているが、人を惹きつけるのは内蔵された情熱以外の何物でも無いってことを痛感させてもら…
幼児史研究分野で知った柴田純さんの本を読んでみたくなった。既存の歴史観に囚われずに、微かなヒントを年月掛けて深掘りしつづけるタイプの人。現代人なら当たり前すぎる「自分の頭で考える」生き方は日本史上ではそう古いことではない…
期待はずれの「子どもらしさ」考だった。(期待値が高すぎたに違いないので筆者の責任ではない。)予想通り「七歳までは神の子」説を持ち出して、伝統あるいは近代の俗説かと述べておられるのは自然の展開だろう。宮本常一さんが書いた「…
ハンセン病の隔離政策を執拗なまでに廃止しなかった国、それが日本という国であることを我々は忘れてはいけない。今の政治家や国家公務員は前任者の悪行と言い放つかもしれないが、その時代から連綿とつづく政府に変わりない。組織の体質…
50,000回斬られた男福本清三さんが元日逝去されているのを今日の愛媛新聞コラム記事で知る。謹んで哀悼の意を表し唱題合掌。生まれ変わっても映画の大部屋・切られ役を望んでいたとか。この映画は故人の生きざまそのものを謳いあげ…
2019年5月に福島県南相馬市への転勤を命じられた著者は朝日新聞記者。実際に福島の帰還困難区域のすぐそばに居住しての現地取材。ようやく入居できたアパートでの異常な生活をはじめとして、現地の事故前・事故後の生々しい声がひし…
今日、この本を片手に行ってきた! 子ども会の子らに本書をお年玉としてプレゼントして実地見学に。高知県の観光地桂浜に昭和6年にできた園はじつにこじんまりとしていて、今日も30分少々で一周できたが、ふれあい出来たり餌やりでき…