第九の波 (著)チェ・ウンミ (訳) 橋本智保/韓国女性文学シリーズ8【読了】
小気味よいテンポで文章の波が五感すべてに作用してくる、といった感覚にひたる。とりわけ嗅覚、触覚がリアルに沸き立つような表現たちは気持ち悪い部類のはずなのに、さらっとしていて不快感を引きずらず、物語の進行を妨げないでいる。…
小気味よいテンポで文章の波が五感すべてに作用してくる、といった感覚にひたる。とりわけ嗅覚、触覚がリアルに沸き立つような表現たちは気持ち悪い部類のはずなのに、さらっとしていて不快感を引きずらず、物語の進行を妨げないでいる。…
本が届いた! 読書のまえに・・・すこぶる気になっていたことを確認する。表紙絵の黄色い人間?の正体は、ストレッチマンではなくて良かった。逆さになった女性であることが判明。ということは、池から突き出て見える二本の足は、その女…
虚しさ哀しさばかりが残る中高年の末路。著者あなたは何を視ているのでしょうかと、寄り添いたくなる読後。それが端から狙いだとしたら途轍もない大作家なのだと想う。添付の著者近影のまなざしもそれを考えさせてくれる。韓国は、日本の…