読んでみたい短編小説があったのに、書店で売り切れ。これを機に(ダメ元で)思い切りよく定期購読を申し込んでみたら買えました。で、(満足した作品の記録は後日に譲り)敢えてアップしておきたいのがこの方。作家であり小児科でもある筆者のエッセー。二足のわらじを履く人だからこその新型コロナ対応に感服した。幼児にソーシャルディスタンスをどう教えるか、それを創作紙芝居『コロナくんどうなるの?』で実践。今回は、長年読み聞かせされてきた肢体不自由児病棟でのそれは休止中で残念だが、幼稚園での取り組みは見事に成功していた。
たしか年中さん、四歳児だ。「くっつかない」もわかってくれて、(地元のTV)アナウンサーが「どうしたらいいのかな?」とインタビューした時、「くっつかない!」と言いながら、イラストを真似て手を伸ばしていた。(中略)模倣動作のレベルで、象徴化には達していないかも。
ああ、『コロナくんどうなるの?』の実物を拝見したい。
最近の読書10冊
- 「おばさん」がいっぱい(執筆)三辺律子(『図書』岩波書店定期購読誌2021年4月号/本をひらいた時)
- 七万人のアッシリア人 ウイリアム・サローヤン(著)斉藤数衛(訳)現代アメリカ作家集上巻所収1971年初版
- 季(とき)間中ケイ子(筆)ほか/日本児童文学2021年3・4月号 特集25年後の子どもたちへ
- カフカらしくないカフカ 明星聖子(著)
- 雪の練習生 多和田葉子(著)
- 物理の館物語(著者不明)/小川洋子『物理の館物語』参照(柴田元幸編『短篇集』所収)
- 『還れぬ家』『空にみずうみ』佐伯一麦(著)
- 十一年目の枇杷(執筆)佐伯一麦(『図書』岩波書店定期購読誌2021年3月号/巻頭)
- もっともらしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2021年3月号/らしさについて考える④)
- 【続】フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い化面』小野正嗣(筆)NHK100分de名著