文化立国論: 日本のソフトパワーの底力 (ちくま新書)

少子高齢化・人口減少の日本の近未来にための処方箋。文化立国といっても芸術立国とはやや趣の違うところがミソ。グローバル化の波が押し寄せているからこそ地方色の魅力を際立たせることが出来るし、そうせねば。ポイントは文化のもつ曖昧部分というか文化の周辺から派生する拡散力とでもいえようか。フランスが文化大国として世界的に認知されているのは単に芸術家のおかげではないことも重要だ。(国策や国民の姿勢こそが立役者。この分野では日本のなんでも補助金制度は考えもの。)

 

その点、オタク文化とよばれるモノの多くがデジタル的であり個人趣味的愉悦にとどまっていて、真の文化としての発展性に欠けるのでは。そんな問いかけが新鮮だ。そこを打破しようとするムーブメントの有無が鍵かもしれない。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。