仏教美術の基本

昭和42年に陽の目を見た本。もともと著者が積極的にとりくんだ出版ではないというが、奈良の国立博物館長これもむりやりさせられたという著者が、勧められて重い腰を上げたにもかかわらず頓挫し、紆余曲折を経て刊行されたとか。この手の出版はもうかる本ではないだろうから、縁なくしては本も生まれない証左としての一冊。

写真が豊富な上に、解説が実にコンパクトですっきりしている。

 

索引も充実してるが、難を一つだけいわせてもらうと、見出し語以外のルビが皆無にちかい。まあ、へたすると漢字総ルビみたいで却ってわずらわしかったり、付ける基準もむつかしいとは思うけど。

 

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